足で捜す本と情報について

先日の大地震、みなさんはどこで何をしていたのでしょうか?

僕はゆっくり本屋さんにいた所でした。

最近、本屋さんにいいる割合が多くなって来ています。
一時は何を買うのもネットに頼りっぱなしになっていた時期がありました。

では、本当に良い情報を手に出来ていたのか?と言うとそうではなかった気がします。

必要な情報は書評等を見て後から知ったものも多く、書店で本を探す時間の重要さに気がついてきました。

僕は土日、少しでも時間があると書店に出かけます。
仕事の日も、終わると深夜営業の蔦屋に足を伸ばす事も多くなりました。
ネットよりも足で捜した情報が本人にとって生きた情報になる可能性が高いと実感しています。

今月は毎月のように購入している雑誌、コマーシャルフォト誌ですが、興味深い記事があったので、書いてみます。

特集は、広告の仕事がしたい、、、で、どうする?  
写真の売り込みガイド、、、、この記事がなぜ早くなかったのかなと思った。

現在、写真の仕事のニーズは多岐にわたる。

以前アナログの時代は、一流カメラマンが取材に応じ、この方法で成功しています、、的な記事が多かった様に思う。

この記事は写真家をキャスティングするフォトプロデューサーの側から書かれており、実用度の高い記事だと思った。ネタバレになるので割愛するが、写真家サイドではなく採用する側の意見も書かれている。

未来に求められているカメラマン像、、、

それは若者だけではなく自分たちの世代にも共通するもの。

どう生き残るか?ではなく、どんな未来を作って行くか?

情報は足で捜して見つけるものだと改めて思う。


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トクヤマさん、TOMMYさんとホルモン

写真家として尊敬する仲間(本当は年下なんですが)トクヤマムネタカさんとTOMMYさんとホルモンパーティーをしました。
この二人は、僕が震災前からトクヤマさんのブログを見て知っていた事、トクヤマさんも僕がニューヨークでART+COMMERCEの賞をいただいた事も知っていて、ツイッターで知り合ったのが切っ掛けです。
彼に紹介してもらったのがあの妄撮で有名なTOMMYさん。
数年前、渋谷で飲んでから意気投合、ネット等でお互いの情報を行き来する仲に。
そして昨年は僕が責任編集をさせていただいたムック、PENTAX645Z,プロフェッショナルスタンダードの世界に写真家として、登場していただきました。

一年ぶりの今回は、TOMMYさんに待望の男子が授かった事もあり、名付けて"愚息会”笑 とあいなりました。
仕事もデジタルに変わり、日本国内だけでなく、世界を視野に入れた仕事を模索しなくてはいけない現代、お互い,実りのある情報交換会になりました。

昔、テレビ番組で松崎しげるさんと国広富之さんでトミーとマツっていう白バイ刑事ドラマをやっていましたが、このふたり、TOMMYとムネ!笑 そろって良い男なんですよ。

やっぱり写真家はどの時代も良い男じゃなければいけませんね。

僕もがんばります。




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車のポスター広告撮影

僕がずっとやってきたことがあります。
それが広告写真の分野です。

現在はウェディングやスクールガールの世界で僕を知った方は多いと思いますが、僕のキャリアのスタートは広告撮影でした。

広告とは物、スチールライフを含むもの。
新入社員としてはじめて就職した会社は日本デザインセンターという会社のスタジオVIG、研修を終えるとここから名古屋のスタジオに出向になりました。

6ヶ月で僕は恥ずかしながらハードな車の撮影に耐えきれず、会社を辞めてしまうのですが、紛れもなく僕の商業写真としてのルーツはそのスタジオにありました。

車の撮影は商業写真の最高峰の技術を擁します。

全体が鏡面になっているので、全の面に映り込みが発生し、ここに黒、もしくはグレー、白の映し込みを仕込み撮影します。
それに撮影対象が大きい事によるライティングの違い。


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スタジオによっても変化するライティングはとてもその世界を知るものでなければ撮影する事は出来ません。


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実は、この撮影をうけるとき、電話で、メインはタレントさんですが、車の撮影も出来る人を捜しているのですが可能でしょうか?との問い合わせをうけました。


これは僕にうってつけの仕事だと思いました。


ただラフを見て相談しましょうとお伝えしました。

車の撮影と言ってもスケールには大きな違いがあります。

タレントメインで一部、車が写っているものと思っていた僕は驚愕しました。
ラフスケッチにはニース?と思われるヨーロッパの海岸を思わせるスケッチがプレゼンを通っていたのです。


笑うしかありません。

スタジオでは砂を敷き詰め、海岸を造ることになりました。
こんな撮影はバブル期以降めったにやったことはありません。

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天空をイメージした紗幕を天井に張り出します。
スケールの大きな撮影になりました。



スタジオに砂漠?
数種類の色の砂を敷き詰め、リアリティ溢れる砂浜が出来上がりました。


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ここでもう一つ、重大な要因が、、、、笑


実は僕は高所恐怖症。

スタジオでイントレを組み、アングル決め、、、8mの高さ3階建ての高さほどからの撮影です。
最初はイントレ3段でアングル決めをしましたが、これが足場を固定しないイントレがユラユラしてとんでもなく怖い。。。。。。汗W

息子の笑顔を思い浮かべ、“パパがんばるからなー”と言い聞かせ,笑


ここをビクつくと10数名を数えるカメラ、照明サイドのスタッフの士気も上がらないと思いがんばりましたね、こんな思いも久々かな。





撮影は二日間、終わった後はやはり、ここが自分の居場所なんだなあと思いました。

30年前、広告写真家を目指しながら路線変更を余儀なくされ、またこの場所に戻れた事、不思議な運命を感じました。
デザインセンター時代の先輩にもアドバイスいただきました。
恵まれた環境で撮影できて幸せでした。

僕はこういう現場監督みたいな職業があっているのだとおもいます。



今回、支えてくださった、鶴田さん、角田さん、照明さん、レタッチャーさん、全てのサポートスタッフに感謝させていただきます。


車の広告はずっと携わりたい仕事のひとつです。





もうすぐ公開です。


公開されましたらまたアップさせていただきますね。



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最近のスニーカーブーム リーボックポンプフューリー

コンディションが太り気味の時は洋服を買う事に興味が沸かないようだ。
そのせいなのか、春のせいなのか、最近、スニーカーがマイブームになっている。

90年代、ナイキのスニーカーが流行っていた頃、雑誌Boonなどの取材でアメリカを車で走り回ってNBAバスケットの選手たちの写真を撮っていたものだ。
あの頃の僕のスタイルは春夏は半袖ボウリングシャツに革パン、スニーカーと言うものだった。

お気に入りは、JORDAN11と DT MAX, AIRMAX UPTEMPO とか。
いまでもロケ前には気分にあうスニーカーを目で追ってしまう。

当時、あまり興味がなかったが最近気になり出したのが、リーボックのポンプフューリーだ。

ファッション業界のおしゃれな人はこぞって履いていた。
サイトを見ると、自分のオリジナルカラーに発注出来る事がわかった。

テーマカラーのブルーとホワイトをメインにクロ系パンツに似合うブラックのアクセントのバージョンと2足をデザインして発注した。

到着まで2、3ヶ月かかると言う事だったのでオレンジの限定カラーを購入したが、一ヶ月程で届いてしまい、いま僕の元にはポンプフューリーが三足になった。

近所を廻ったり、打ち合わせの時には履くのだが、まだもったいなくて撮影には履いて行けないでいる。

自分だけのオリジナルカラー。

この夏は足下が楽しくなりそうだ。


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フェルメール!!!

ここにふたつのイメージがあります。
ひとつは僕の仕事、インテリアショップ MOMO NATURALのカタログの表紙です。
ホームページにアップしようとして、デスクトップに保存しておいた所、案の定、アートディレクターさんに見つかってしまいました。
“おっ、かっこいいですね、、、これモトユキさんの仕事ですか?”

そうなんです。
実は一部の雑誌では僕はグラビア写真家などと思われているのですが,実はファッションやコマーシャルの仕事が多い写真家です。

グラビアが人物の魅力を写す職業だとしたら、ファッションやコマーシャルは企業のパワーアップを目的をした写真を撮る職業です。

被写体は主に外人の男女になります。

僕はそこに大きな魅力を感じています。

様々な国の人々と交流し、歴史を話し合い,文化を話し合い、写真を写して行きます。


僕は写真をあいまいなアートという名の軽々しいものとは思っていません。
自分が大好きだった”美術”に近いものだと思っています。

もう一枚はフェルメールの”牛乳をそそぐ女”。
オランダでフェルメールに焦がれ、フェルメールをテーマにウェディングのストーリーを作った事もありましたが、なんとなく、デスクトップに出ていたカタログの表紙を見て愕然としました。

こんなにも僕はフェルメールに影響されていたの? 笑

上は僕の仕事、下はフェルメールの“牛乳をそそぐ女”です。


ミルクのしずくの垂れる様子とか、びっくりするほど影響されていたのですね。









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えっ!?  また yahoo news のヘッドラインに出てしまいました。

嬉しい悲鳴。 僕の名前がyahoo newsのヘッドラインに出るなんて。

でも、とほほ、なのはよく見ると日付は23日月曜日、気がつかなかったなんて、最悪でもありました。

カメラバッグのデザイン、シグニチャーモデルを作るのはいつの頃か,夢になっていました。

今回のデザインもいくつかの会社からのオファーがあったものの、この品質でオールレザーで作らせていただけたのは、マップカメラさんだけでした。


毎日、持ち歩いて自分の分身の様になっているバッグです。

ネットでも売っているので、もしよろしかったら検索してみてください。




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植田正治にあこがれて

現在発売中の雑誌 フォトテクニックデジタル4月号で、小林幹幸PROJECT ”植田正治にあこがれて”
掲載中です。
年末と1月、山陰に10日間ほど滞在し、作り上げた記事です。

植田正治氏三男の享さんのナビゲートで植田正治さんの生家のレポート、生家の中でのスクールガールの撮影を許可をいただいて撮影しています。

このサイトに掲載されているプロフィール写真はなんと、そのときに植田正治さんの愛用のハッセルブラッドをもたせていただき撮影したものです。

中学生の頃から目にしていた氏の作品や環境にふれて、震える様な気持ちになったのを憶えています。

友人であり、植田カメラに務めていた時代に氏から写真を教わった赤山シュウ氏の写真も特集されています。

手に取っていただけたらうれしいと思います。



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